「raise」と「rise」の違いって何?同じ「上がる」でも使い方が全然違う!

「raise」と「rise」はスペルも似ているし、どっちも「上がる」というような意味だし、見分けつけられないんだけど!!という、嘆きのような怒りのような感情、よくわかります。

中学で習っているはずなのですが、高校生になっても混同している生徒さんもかなりいます。

今日はこの2つの動詞の違いを、スッキリ整理していきましょう!

“raise”は「何かを上げる」、”rise”は「何かが勝手に上がる」

raiseとriseの違いは、「上がる・上げる」ものを言う必要があるかどうか、です。
文法用語でいうと、他動詞か自動詞か、です。

raise他動詞 「『上げる・上がる』もの=目的語」が必要=「〜を上げる」
rise自動詞「『上げる・上がる』もの=目的語」が不要=「上がる」

つまり、「raise」は誰かが何かを上げる動作。「rise」は何かが勝手に上がる動作です。
それぞれもう少し詳しく見ていきましょう!

raiseは「誰かが意図的に何かを上げる」イメージ

・手を挙げる
・給料を上げる
・子どもを育てる(育て上げる)
これらは全部、誰かが何かにたいしてアクションを起こしていますよね。だから必ず「何を」という目的語がセットになります。

riseは「勝手に、自然に上がっていく」イメージ

・太陽が昇る
・気温が上がる
・物価が上昇する
これらは誰かが意図的に上げているわけじゃないですよね。勝手に上がっていくものなので、「何を上げる」を示すための目的語は不要なんです。

私が生徒さんたちに伝えている覚え方を紹介しますね。

raiseには”a”がある → “a”ction(アクション)が必要 → 誰かが何かを上げる」
riseの”i”は”い”つの間にか → 勝手に上がる」

もしくは、raiseのほうがriseよりも”a”が多いので、「単語が長い=重い=誰かに上げてもらわないと上がらない」とか…どうでしょう。

活用形の違いも要チェック

ここも混乱ポイントなので、表で整理しておきましょう。
raiseは規則変化ですが、riseは不規則変化riseは不規則変化なのです。

原形 過去形 過去分詞 意味
raise raised raised 〜を上げる(規則変化)
rise rose risen 上がる(不規則変化)

ちなみに、riseの過去形の「rose」は「バラ(rose)」と同じスペルです。また、riseの過去分詞「risen」は、キリスト教の「復活」(Christ is risen)でも使われる単語です。映画や海外ドラマで聞いたことある人もいるかもしれませんね。

使い分けを例文で確認しましょう

では、実際の例文で使い分けを確認していきましょう。

① raise
Please raise your hand if you have a question.
(質問がある人は手を挙げてください)
→ 「your hand」という目的語がある
② rise
The sun rises in the east.
(太陽は東から昇る)
→ 目的語なし。太陽が勝手に昇る
③ raise
The company decided to raise employees’ salaries.
(会社は従業員の給料を上げることを決めた)
→ 会社が意図的に給料を上げる
④ rise
Prices have risen sharply this year.
(今年、物価が急激に上昇した)
→ 物価は勝手に上がるイメージ
⑤ raise 
She raised three children by herself.
(彼女は一人で3人の子どもを育てた)
→ raiseには「育てる」の意味もある。育てるのは意図してなので目的語が必要!

ここの例にはあげなかったのですが、値段に関して「上がる」という場合、riseとraiseどちらが適切でしょうか。

実は、どちらでも使えるんです。ただしニュアンスが違います。「お店が値段を上げた」なら raise the price、「物価が上がった」という現象を述べるなら the price rises。主語が誰なのか、それが意図的なのか自然になのか、によって使い分けるんです。だんだんこの英語らしい考え方に慣れてきましたか?

文法問題で問われる使い分けに注意

riseとraiseの使い分けは、文法問題で問いやすいので要注意です。

①空欄補充で「raiseかriseか選べ」問題

これは本当によく出ます。目的語があるかないかを見ればすぐ解けるので、問題文を見たら真っ先に目的語の有無を確認してください。

②活用形を書かせる問題

特にriseの不規則変化(rise – rose – risen)は狙われやすいです。raiseと混同して「rised」と書かないように!

③並べ替え問題

「手を挙げる」の英作文で、raiseとriseの両方が選択肢にある場合は要注意。「raise your hand」が正解です。「rise your hand」は文法的にアウトです。

あと、長文読解でriseの過去形「rose」が出てきたとき、「上がった」と訳せるかどうか。これも差がつくポイントですね。

riseとraise、「”a”がある」方に「目的語もある」

自然と使い分けられるようになるまで、どんな覚え方でもいいのでゴロなど考えてみてください。「サンライズ」というのは日本語にもなってたりするので、「太陽は自然と勝手にのぼるものだ」と覚えやすいのでは、とも思います。

念のため、最後にもう一度簡単にまとめておきますね。

・raise(他動詞)は「〜を上げる」
目的語が必要で、誰かが意図的に上げる動作。
活用はraise – raised – raisedの規則変化。

・rise(自動詞)は「上がる」
目的語不要で、自然に上がるイメージ。
活用はrise – rose – risenの不規則変化。

後ろに上がるもの(=目的語)があるかないかをチェックです。これだけで判断できます。
それでは、引き続き頑張ってください!