英語の「時制の一致」ってどう考えればいいの?主節(メインの文)が過去形なら、従属節も1つズラそう

英語の文法で「なんとなくわかってるつもり」なのに、テストで点を落としやすいのがこの「時制の一致」です。

「先生、なんで”said”の後ろが”was”になるんですか?」という質問を、何百回も聞いてきました。日本語にはない考え方だし、説明されてもピンとこない生徒が多い単元なんですよね。

でも大丈夫。今日はこのモヤモヤを一気にスッキリさせましょう。

メインの動詞が過去形なら、他の動詞も過去にズラすのが「時制の一致」

「時制の一致」のルールは、主節(メインの文)の動詞が過去形なら、従属節(that以下など、メインの文以外の場所)の動詞も過去形にそろえる、というものです。

日本語なら「宿題するって言ってたじゃない」と言いますが(言ってた内容は現在形ですね)、英語なら ”You said that you were going to do your homework!” となる(言ってた内容も過去形にする)ということです。

最初は「え、なんで?」ってなるのが普通です。英語では、「過去の時点で誰かが言った、思った」ことを伝える場合は、その内容・中身を表す部分も過去形にして一致させるのが自然なんです。

そもそも「主節(メインの文)」と「従属節」って?

ここがきちんと理解できていないと、まったく何を言われているかわからなくなります。まず用語を整理しておきましょう。

例えば、こんな文があったとします。

I thought that she was tired.(私は彼女が疲れていると思った。)

この文では「私が思った」という部分が、メインの文になります。どう思ったか、はメインの文をより詳しくするための内容ですね。

つまり、「I thought」を主節、「that she was tired」を従属節と分類します。従属節は主節にくっついて、追加情報を伝える役割を持っています。thatのうしろに従属節が続くことが多いので覚えておきましょう。thatを見かけたらラッキー☆です。

「時制のズラし方」を一覧表で確認

ここまで、主節(メインの文)が過去形になると、従属節の時制も過去形になる、という説明をしてきました。

ただ、これは従属節の時制が、その過去の時点で「現在」だった場合です。「現在形」が1つ過去の方向にずれた結果、過去形になっているんです。

もし、「現在」でない場合は、以下のように「1つ過去の方向」に移動して調整します。

元の時制 時制の一致でのズラし方
現在形(is / am / are) 過去形(was / were)
現在進行形(is doing) 過去進行形(was doing)
過去形(did) 過去完了形(had done)
現在完了形(have done) 過去完了形(had done)
will would
can could

断トツで生徒さんたちがよく引っかかるのが「過去形→過去完了形」の変化です。日本語では「〜した」のままなのに、英語では「had+過去分詞」に変わります。

これは慣れるしかありません。たくさんたくさん、例文を見て体で感覚をつかみましょう。

何度も口に出して、五感でつかむ!

論理がわかったら、あとは実際の文を見ていくのみです。

【現在】He says that he is busy.
【過去】He said that he was busy.
(彼は忙しいと言った。)

saysがsaidになったら、isもwasに変わる。これが基本パターンです。

【現在】She thinks that Tom will come.
【過去】She thought that Tom would come.
(彼女はトムが来ると思った。)

willがwouldに変わるパターンですね。助動詞も例外じゃないんです。

ちなみに、余談ですがwouldって「〜だろう」という推量以外にも、この時制の一致で登場することが多いです。高校生になってから「あれ、このwouldって何?」って混乱する子が結構います。中学のうちに「時制の一致のwould」を知っておくと、あとで楽になりますよ。

日本語から英語への変換で、頭のスイッチ切替の練習を!

英語から英語に時制を変えるのは論理でできるんです。それに慣れたら、日本語を見て、英文がパッと浮かぶか試してみてください。

① 私は彼女が東京に住んでいると思った。
→ I thought that she lived in Tokyo.
② 彼は自分がその映画を見たと言った。
→ He said that he had seen the movie.
③ 私たちは雨が降るだろうと思った。
→ We thought that it would rain.
④ 母は私がテレビを見ていると思った。
→ My mother thought that I was watching TV.

②が特に難しいですよね。「見た」という過去の内容が、主節の過去より「さらに前」だから過去完了になる。ここは慣れるまで意識的に練習が必要です。

テスト・入試ではsaid, thought, knewに注意

私の経験上、一番出やすいのは「said / thought / knewなどの後ろの動詞を適切な形に変える」問題です。空欄補充や並べ替えで頻出です。

特に注意してほしいのは次の3つ。

1. 主節の動詞をチェックする癖をつける
問題を解くとき、まず主節が現在形か過去形かを確認しましょう。これを怠ると、時制の一致が必要かどうか判断できません。

2. 「例外」も覚えておく
実は時制の一致には例外があります。「不変の真理」や「現在も変わらない事実」の場合、従属節は現在形のままでOKなんです。

The teacher said that the earth goes around the sun.
(先生は地球が太陽の周りを回ると言った。)

これは「地球が太陽の周りを回る」という不変の事実だから、現在形のままでOK。入試でもたまに出るので要注意です。

3. would / could / had doneを見たら時制の一致を疑う
長文読解で「なんでここwouldなんだろう?」と思ったら、時制の一致の可能性大です。文脈を見て判断しましょう。

時制の一致は触れれば触れるほど、自然に反応できるようになる!

時制の一致は、「理屈はわかるけど体が覚えてない」状態の子がすごく多いです。だからこそ、例文を声に出して読んだり、何度も書いたりする「触れてきた総量」が大事なんですよね。

・主節が過去形になったら、従属節の動詞も過去の方向にズラす
・現在形→過去形、will→would、過去形→過去完了形、という変化パターンを表で確認
・例外として「不変の真理」は現在形のまま

一度ルールを理解したら、あとは反復あるのみです。口が勝手に時制を一致させてくるまで、英文に触れましょう。